丸いひと と 長いひと
和室とリビングの仕切りの前に座るはなちゃん。
丸っこい。
アンちゃんが来たので、「さ〜てと!」と伸びをしても、なんか丸っこい。
そして
こうやって立つと、コロリンとしてるけどなんとなく引き締まってたくましく見えます。
一方、アンちゃんは
長っ!
窓辺に移るときは、内股っぽくて情けない。
窓枠によりかかったお尻なんてドロけてしまいます。
はなちゃんのお家は四畳半ほどのスペースしかありません。
この二ヶ月ずっとここで暮らしているはなちゃん。
はなちゃん自身は、他の部屋に出て怖いことがあるとこの部屋にすっ飛んで逃げるので、
そんなに気に入っていないわけじゃなさそうだけれど、
やっぱりちょっと可哀相だよね・・・。
来週には病院に行こうね。
そうそう、病院に行く時にはなちゃんを洗濯ネットに入れるのは可哀相と猫用のネットを買ったのですが、
思った以上に小さかった・・・
◆ ぎゅっとニャン |
ま、2ヶ月前4.2kgだったはなちゃんが、入れないほど小さくはないです。
人との繋がりを大切にしなくちゃ…と実感した日。
実はワタクシ、最近エステでのリンパマッサージをお休みして、脱毛のサロンに通っております。
今更この年齢で…とも思うのですが、この年齢だからこそ脱毛が必要になってきたのです
年齢を重ねるとホルモンの関係で毛深くなるらしく、顔剃りをしてもすぐに顔のむだ毛が気になるようになり
しかも、
ド近眼で乱視のワタクシ、最近では老眼も加わってきたので、
顔剃りはやりづらいし、肌は荒れるし、下手をすると流血までしてしまうしで、ロクなことがなかったのです。
一月に実家に帰った時に、肌がとっても綺麗だった同級生に聞いたら、なんと、顔の脱毛に通っているとのこと。
で、ゼニは急げ…とばかりに、脱毛に通い始めた…って訳です
今日は、その予約日。
ですが、未だに地震が怖くて、すぐ近くのコンビニとスーパーにしか行けないワタクシ・・・。
サロンは家から電車で10分もしないところにある、アンチョビレ地方のターミナル駅の近くにあるのですが、
アンちゃんとはなちゃんをおいて行くのが不安で不安で・・・。
でも、アンチョビレ地方の人はとっくの昔に平常の日常生活を始めているんだし、
被災地の方だって、頑張って立ち上がっているのだから…と、
今日は勇気を振り絞って行って来ました。
被災地でも、猫は自分で逃げたって言ってるし
ワタクシなんぞが家にいて揺れのたびに大騒ぎをするより、きっと安心しているに違いない
と、信じてね・・・。
昨日、じじちゃんから
救援物資の電池と一緒に、じじちゃん作の新潟の野菜トウ菜が届いたので、
同じ市内に住むばばちゃんの妹(ママの叔母)にもあげようと、サロンに行くついでに待ち合わせをしました。
叔母には、叔母宅の近くの和菓子屋さんで売っている、
アンチョビレ地方では有名なお饅頭を買ってきてくれるように頼みました。
お店は → ここ です。
このお饅頭、ふわっふわのもちっもち。
ほどよい甘さときな粉の香りで、どこか懐かしい味がするんですよ。
しかも、一個で大満足なくらいの大きさがあります。
ママが2個、とーさんが1個、お義母さんが1個で、4個を叔母さんに頼んだのに、
叔母さんったら、8個も買ってきてくれました。
とーさんはつぶ餡が苦手だし、お義母さんは糖尿病持ちだし・・・。
いくらママがこのお饅頭が好きだからって、そんなにたくさん食べれないよぉー
って、でもそれも、まぁ叔母さんの愛情ですね。
叔母さん、ありがとね
サロンから戻り、家に入る前に庭の鉢植えに水をあげていたら、
なにやら見かけたことがあるようなないようなご夫婦とお孫さんがお散歩をしているのが目に入りました。
「ん?」と思っていたら、奥様の方がママの方に近づいてくるので、ますます「ん?」と思ったのですが、
その方は、この前咲き始めたミモザの枝を切って、おすそ分けをした人だったのです。
我が家の辺りでは、「その木は何?」って聞く人はいても、
「ミモザの花が大好きで…」って話し掛けてくれる人はいなかったので、嬉しくてついあげてしまったんですよね〜。
どこの誰か、名前も知らないご夫婦なのですが、その方が今日、ミモザのお礼にと
ミモザの花を刺繍した巾着をくださいました。
裏側には
その時に一緒にあげたアイビーが・・・
切って渡したミモザの枝は、ドライフラワーにして玄関に飾っていると、
奥様とご主人と笑顔で話してくれました。
どこの誰かも知らない方なのに、
ママがいつ庭に出ているか分からないからと、いつもこの巾着を持って歩かれていたのでしょう・・・。
本当にありがたいことです。
今回の震災でも、被災者の方々は人との繋がりがあるから頑張っておられるようです。
我が家では子供がいないので、子供関係の繋がりといったものが全くなく、
この地に住むようになって20年以上経つのに、ママの場合、ご近所の方は限られた人しか知りません。
なので、こういった繋がりはとってもありがたく、
大量のお饅頭を買ってくれた叔母さんといい、人との繋がりは大切にしていこうとつくづく思いました。
キャンプ道具チェック
我が家では、非常時の時にはキャンプ道具を使おうと思っていたのですが、
キャンプはかれこれ7〜8年やってなく、その間、キャンプ道具は物置で眠ったまま。
しかも、そのキャンプ道具を買ったのは、それよりも10年くらいは前なので、かなりの骨董品でもあります。
このキャンプ道具、果たして使えるのかどうか、本日チェックをすることにしました。
右のボックスの中にこの他のキャンプに必要な細々とした物が入っていて、
物置の中には、テントやテントに敷くマットや寝袋やタープ(日除けや雨よけになるシート)などの居住のための道具や
キャンプ用の大小の何個かの椅子、三段の引き出しのボックスに入れた調理道具、
薪や炭や着火剤や、雨風をしのぐ合羽などなど、一式が揃っております。
が、いかんせん、アンちゃんが来てから一度もキャンプに行っていないので、
それらが使えるかどうか、そこが一番の問題。
とりあえず、まだ何度も使っていなかった比較的新しいこのランタンをはじめ、
ホワイトガソリンを燃料にする2つのランタンと、カートリッジのガスを燃料にするランタン1つは使えることを確認しました。
しか〜し!
調理用のツーバーナーが使えないことが判明しました
このツーバーナーさえあれば、家で料理をするのと同じように料理が出来ると思っていたので、かなりショックです。
釣りやスキーに持って行ってたカートリッジのガスで使うバーナーの方は問題なかったので、
とりあえずはお湯を沸かすとか簡単な料理くらいは出来そうです。
肝心要の着火マンが入っていなかったので、追加で入れることを忘れないようにせねば・・・。
明日から、暖かい日にはテントや寝袋や調理道具のチェックをしようと思っています。
キャンプ道具を物置から出したついでに、はなちゃんがお外で暮らしていた時の道具を片付けることにしました。
雨に濡れないように縁台の上に乗せていたお風呂の蓋や、
少しでも暖かいようにとベッドを入れていた発泡スチロールの箱も捨てることにしました。
とーさんが作ってくれた猫小屋は、
とーさんは壊そうって言ってたけれど、捨てるには惜しくて、
まだ庭に外猫さんがいるアンちゃんの生まれ故郷のお宅や、はなちゃんの本宅だったお宅に
使うかどうか聞いてみようと思っています。
こんな作業をしているママととーさんを
はなちゃんが和室の出窓から見ていました。
はなちゃん、本当にあの時お家に入ってくれて、ありがとう〜
夜の計画停電に向けて・・・
川の向こうは23区ですが、アンチョビレ家は残念ながら23区ではなく、
ほんの1kmくらい行ったところの、同じ市同じ区の隣の町内では一度も停電しないというのに、
アンチョビレ家、すでに3回の停電を経験しております。
幸いなことに、まだ18時20分〜22時という恐怖と寒さに耐える夜の停電はまだ経験していないのですが・・・。
どうして23区は停電しないんだ!
どうして有名人がいる所は停電停しないんだ!
っていう一抹の不満は残りますが、
それでも電気のありがたみや、いかにこれまで電気を無駄遣いしていたかということに気付かせてくれた計画停電。
近々経験するだろう、夜の停電に向けて明かりの装備を追加することにしました。
今は非常用の懐中電灯と、キャンプ用の乾電池を使うランタンがあるのですが、
実験をしてみたところ、それではあまりに暗いし、
懐中電灯のあの丸い明かりは、子供の頃台風や冬の嵐で停電した時の恐怖感がよみがえってあまり好きではないのです。
それよりも何も、懐中電灯に入れる電池の予備がないので、電池は無駄には使えません。
ろうそくは危ないし、しかもアロマ用の小さなロウソクしか持ってないし〜。
ならば・・・と思いついたのが、
庭で煌々と光っているソーラーのガーデンライト。
これを部屋に持ち込んで、白い物の上に置いたらそれなりに明るいのです。
しかも、普段は庭に差しておけばいいので、充電し忘れた…ってこともない。
というわけで、被災地への流通の妨げになるかと心配したのですが、
お店は石川県なので、それなら我が家へは大丈夫だろうと、昨日、何個か注文しました。
昨日の昼頃注文したっていうのに、今日の午前中に届きました。
きっと、計画停電に使うんだろうと、お店の人も計らってくれたのかもしれません。
買占めだのなんだのいろいろある今日この頃ですが、
そう思うと、日本もまだまだ捨てたもんじゃないかな〜って思ってしまいます。
さてさて、届いたガーデンライトですが
充電したら、こうやって使うつもりです。
LEDが1球付いたライトの3本組一箱、LEDが2球付いたライトを二個買い
さっそく日なたに出して充電です。
こちらは、これまで庭で使っていたライト。
傘が黒い方は黄色の明かりなので、明るさがイマイチです。
しかも、もう何年も使っているのでビミョーに暗い。
数時間充電すると
それなりに発光しました。
こちらはスイッチをOFFにして、夜に無駄に発光しないようにして、明日も充電に努めます。
毎日庭に放置しているこちらは、今日の夜も玄関ポーチの照明を消された玄関と庭を照らしてくれています。
ソーラーなので、天気の悪い日が続くと役には立ちませんが、
これだけの本数があれば、二階と一階でそれなりに明かりがあるかと思います。
◆ウイッチ |
◆ウイッチ |
ちなみに、以前から持っていたガーデンライトの白色のライトは、
近くのホームセンターでお正月のセールで3個で980円で買いました。
今は、停電用のライトはどこも値上げされててビックリなのですが、このガーデンライトは妥当な値段だと思います。
以前があまりに安く買えたので、今回はママにとっては奮発です。
LoveLove愛してる…のチュウ。
この前も書いたけれど、和室にずっといるはなちゃんは、ますますもっての甘ったれさんになっています。
6畳の和室に、リビングの方を向いているテレビボードや元々あった茶だんすや移動式のパソコンラック、
それに、はなちゃんの住処であるはずのケージとはなちゃんの寝床になっている客用のお布団で
6畳の部屋は4畳半くらいのスペースしかありません。
これだもん、
これまでお外で伸び伸び暮らしていたはなちゃんが甘えたくなった時は、
思う存分甘えさせてあげています。
はなちゃんはこの部屋で一人で寝ているので、
おやすみを言いに行った時には可哀想になって、止めるきっかけがなくなってしまいます。
とーさんにトントンをしてもらって
お鼻でチュウ
とーさんにこんな風に抱きかかえられても
やっぱりお鼻でチュウ
はなちゃんの鼻チュウは強烈で、最近はこすり付けるだけじゃなくて、鼻から突進してきます。
そのおかげではなちゃんの健康チェックも出来るのでいいのですが…。
最近のはなちゃんは、ない方のお目目も渇き気味で、目ヤニもそんなに出なくなり、
目ヤニの匂いもなければ、お口の臭さもなくなりました。
カメラを向けながらお腹を触るママと、頭をなでるとーさん。
アンちゃんなら吹っ飛んで逃げるけれど、はなちゃんは全然平気です。
う〜ん、気持ちいいって、至福の時を味わったら
ケージの中に入ってご飯。
これが、はなちゃんの合図です。
おやすみ、はなちゃん。
また明日ね・・・。
はなちゃんの今と昔
どうにもおかしい…と、はなちゃんをとっ捕まえ病院に連れて行ったのが、2月の4日。
その後は一度も外に出ることなく、和室でずっと暮らしているはなちゃん。
2月の終わりにまーくんの結婚式があり、ばばちゃんのアンチョビレ家滞在が終わったのが、そのちょうど一ヶ月後の3月4日。
その後落ち着いたら早々に病院に連れて行って、エイズと白血病の検査をしたり、
去年の12月にアンちゃんとはなちゃんにフロントラインをやったきりなので、駆虫の必要はあるかとか、
はなちゃんにもワクチンを打ったりとしようとか、いろいろ思っていたのに、
ちょうど一週間後の11日に地震が起こってしまいました。
病院に行って検査の結果が全てOKならば、晴れて二匹はご対面になり、
はなちゃんには、広い空間で動けるようにはなるけれど、初めて見る物ばかりという本格的お家猫へのストレス。
アンちゃんには、これまで自分の天下だったところに、
家の中での一人っ子生活6年以上という長い年月で、忘れてしまっただろう「猫」という物体に接触するというストレス。
今もまだ時々起こる地震揺れのストレスや、新たに始まる暮らしのストレスを考え、
もちろんそれは猫にも人間にもかかるストレスなので、
その辺のことを考えて、
幸いはなちゃんはお外にも出たがらないし、和室からも出たがらないことをいいことに、
はなちゃんをまだ病院に連れて行っていません。
少し前まで行ったり来たりしてた裏のアパートへの道を見下ろすはなちゃん。
何を思っているのかな・・・。
ママが思うに、
今のはなちゃんは、お外に出てチュー太郎やチョロちゃんを捕まえることより、
他の猫が庭に入って来ないか警戒することより、
次にお腹が空いた時のためにガツガツと食べることより、
ママやとーさんに甘える方がずっとずっと大事みたいで
甘えたくなると、和室とリビングの仕切りのところに来て、ジーッと目で訴えます。
そんなはなちゃんを
時々アンちゃんは見に行くのですが、基本的に腰が引けてます
はなちゃんの甘えっぷりはお鼻を人間の顔にスリスリが基本ですが、スリスリを通り越し、お鼻をぶつけてくることもしばしばです。
お腹のモフモフに顔を埋めても平気です。
但し、ママととーさん以外の人だと、存在に気付いた時点で毛布の陰に逃げてしまいますが・・・。
アンちゃんははなちゃんのようにママやとーさんに甘え付くことはあまりなく、
指にスリスリするのがせいぜいです。
も朝起きた時と、缶詰を目の前にした時はスリスリメーメーが激しいですのが、
抱っこをしたアカツキには、顔はソッポを向き、足は踏ん張ってしまいます。
そのまま無理に抱っこをしてしつこくしていると、「ハーッ」って言って般若の顔になってしまいます。
そんなアンちゃんもママの近くにはくっついていたいらしく、ママが動けばどこにでもくっ付いて来るし、
座っていれば近くに座ってジーッとママを見つめています。
ママの足の上にアンちゃんが自分から足を置くことなど滅多にないのですが、
これは、ママの袖口が超臭かったらしくて、匂いが嗅ぎたくて嗅ぎたくてたまらなかった時のものです。
たったこれっぽっちのことだけれど、こんな風にアンちゃんにされるだけで、ちょいと嬉しくなってしまうおバカな飼い主であります。
左にとーさんの足、右にママの足で
コタツの中で至福の時のアンちゃんです。
以前は、夜寝る時には、はなちゃんにはケージの中のベッドで寝てもらうことにして、ケージの扉も閉めていたのですが、
地震があってから、揺れたの時にはケージのでは隠れる場所もなくて怖かろうと、ケージの扉は一日中全開にしています。
ばばちゃんが泊まった時に使った客用の布団が和室には出ていて、
上からタオルケットやボアシーツなんぞをかけて置いてあります。
その布団の傍らにペットボトルにお湯を入れたなんちゃって湯たんぽを仕込んであるので、
はなちゃんはそこに潜って寝たり、ミニホットカーペットの上で大胆な姿で寝たりしています。
お外に出たがったり、和室からむやみに出たがったりしないので助かっています。
後は、アンちゃんとはなちゃんが、チョー仲良く…とはいかないまでも、
それなりに折り合いをつけて暮らしてくれたらいいな〜って思っています。
今となれば懐かしい、二年前のちょうど今頃、庭の半分を壊した頃のはなちゃんの写真を。
二年前の今日あたりは、パンジーがもうこんなに咲いていたんですね〜。
工事が入ったらはなちゃんはいなくなっちゃうんじゃないかって心配したんだけれど、
工事が終わったばかりの庭は土がいっぱいになって、はなちゃんの天下だったんだっけな〜。
だけど、ちょうどその時はなちゃんは突然あんまりご飯を食べなくなって心配したんだったっけ・・・。
はなちゃんが今暮らしている和室は
アンちゃん部屋とか言って、アンちゃんの天下だったんだっけな〜。
早く病院に連れて行って、二匹が一緒に暮らせるようにしなくちゃいけないんだけど、
日に何度も感じる揺れに、まだまだ人間の気持ちに余裕がなくてねぇ・・・。
今、できることをしよう。
今のママに出来ることと言えば、心の痛みがほんの少しでも癒せるようにと庭の花の写真を載せるくらいです。
役に立つかどうか分かりませんが、一瞬でも一息つけるといいなぁ・・・。
地震の日にタマリュウの間に置いた水仙の鉢植えには、
花が一つ咲き
二つ咲き…と、今では満開になっています。
はなちゃんがこの前まで気持ちよさそうに寝ていた鉢植えでは
もう何年も植えっぱなしになっていて、存在すら忘れかけていたムスカリの球根から芽が出て、
花を咲かせ始めました。
咲き始めていたミモザの花も
幹はまだまだか細いけれど、これでもか!と思うくらい力強く満開に咲いています。
北風がモロに当たるところに植えられているバラの木では
新芽が出て、日に日に伸びています。
植えっぱなしのチューリップの球根は
もう花芽のない球根なのに、今年も芽を出しました。
信じられないくらいの大震災の日から、植物はこんなに育っています。
季節がどうのこうのなどと言うことはすっかり忘れていたこの十日間でしたが、植物たちは季節を忘れてはいませんでした。
これからどんどん暖かくなるはずです。
被災地のみなさん、今はまだ寒さに震える毎日かもしれません。
でも、もう少ししたら、そこにも春の息吹が届くはずです。
頑張りましょう。
春になれば、きっと・・・・・。
関東地方では、今日の計画停電は中止になりました。
みんなが少しずつ節電をしているおかげかもしれません。
でも、
使っていない電化製品のコンセントは全部抜いていますか?
ママも使っていないものは全部コンセントを抜いていると思っていましたが、
電気が復旧した時に、あちこちで電化製品が立ち上がる音にビックリしました。
見ていないDVDのコンセントは抜いてありますか?
使っていないエアコンはどうですか?
炊飯器、トースター、電子レンジ、洗濯機、乾燥機・・・主婦が使う電化製品はたくさんあります。
もう一度、見直してみましょう。
その電気で大規模停電が防げるかも・・・。
小さなことからコツコツと行きましょう。
あの日のこと・・・3月11日。
その日の朝は
いつもと変わらず
あまりにいつもと変わらず
というより、むしろ、いつもより平和で穏やかな幸せな時間が過ぎていた。
まさか、この数時間後、数分後にこの世のものとは思えないようなことが起こるとは少しも知らずに・・・。
たまたまティッシュの箱が空いたので
中にチュー太郎を入れてあげたら
遊ぶの大好き、甘えるの大好きなはなちゃんがすぐに食いついて
はなちゃん、自分で出したチュー太郎に大フィーバー。
「なかなかおもしろいですよ。」
ひとしきり遊んだはなちゃんは
ケージの上に上がって、窓から見えるお庭を眺め始め
アンちゃんも暖かな日差しに当たって、ベランダの外を眺めたりしているので、
この前剥がした庭のタマリュウを植えつけようと思い、ママは庭に出ました。
ミモザの木の根元に、花壇で育ってきたガザニアを植え
その両脇には、タマリュウを敷き込み、植木鉢を置く場所も作りました。
お腹もだいぶすいたので何時だろうと時計を見たら、14時15分。
そろそろ部屋に戻ってお昼を食べることにして、庭を撤収しました。
二階に上がったら、ベランダの鉢も乾いていることに気付き
タワーからアンちゃんに見守られながら、ベランダの鉢に水やりを始めました。
ふと気付けば
ベランダにほとんど放置されていたムスカリも花芽が出ていて
ここにも小さな春が来ているのを知らせようと、ムスカリの写真をバシバシと撮り続け
葉っぱを食べようとするアンちゃんに「食べちゃダメよ」と呑気に語り掛けたりしておりました。
その時に撮った最後の写真がこれ。
今、写真の撮影日時を見たら、3月11日14時44分でした。
この写真を撮って、カメラをエプロンのポケットに納め、隣にあるブーゲンビリアの鉢にジョーロの水を入れ始めたその時
なんとなく、フラフラユラユラと揺れ始めました。
逃げようとするアンちゃんを捕まえ、部屋の真ん中で揺れがおさまるのを待ちました。
アンちゃんをキャリーに入れ、はなちゃんはケージの上の毛布が膨らんでいるのを確認しました。
まだ揺れが終わるか終わらないかのうちに、アンちゃんが入っているキャリーを持って階段を下り
下りながら、お義母さんに早く外に出るように叫びました。
外に出たお義母さんに、庭でアンちゃんのいるキャリーと一緒に待ってもらい、
はなちゃんのいる二階に戻りました。
はなちゃんは、ケージの上の毛布の中で固まったまま。
ひどく怯えてケージにしがみついていましたが、無理矢理はなちゃんを剥がし、はなちゃんもキャリーに入れ、庭に出ました。
その後、何度も余震があり、庭にいても人間は立ってはいれず、地面にしゃがみこんでいました。
猫キャリーは安全を考え、庭のなるべく真ん中に置き、
雨が少し降ってきた時には、扉を開けたままの物置の中に入れました。
こんなことは、アンちゃんもはなちゃんも経験をしたことがなかったので、これだけで相当怖かったと思います。
何故か地震からちょうど一時間後に空を写していました。
この頃、急に突風が吹き、小雨が降ったりして、天気まで不気味だった記憶があります。
寝室のクローゼットの扉は開き
レールの引き出しは10cmくらい開いていました。
出窓では、タヒチの神様のティキが倒れ
洗面所では電動歯ブラシが転倒。
トイレでも飾りの人形が吹っ飛んで落ちていました。
テレビ台の上からは、三十年育てたサボテンの鉢が二度目の大きな揺れで落ちて割れ、床一面に土と鉢の破片が飛び散りました。
今となれば、これっぽっちの被害でビビっている自分が申し訳ないのですが、
一応自分の覚書として書いておきます。
震度5強だったアンチョビレ地方では、まだ出来たばかりの市営の音楽ホールの天井が崩落し、
少し距離のあるところでは、ボーリング場が潰れたり、大型スーパーの駐車場の屋根が潰れたりしました。
ご近所では、食器が落ちて割れたお宅はかなりあり、食器棚が倒れたり、本棚が倒れたお宅もあります。
今後の余震に備え、ビビリンチョのママは
食器や調味料や
テレビ台の上や、アンちゃんのトイレ場の上にある重いものは
全て床に下ろしました。
この後に始まった計画停電、なぜか繋がらなくなったインターネット、みずほ銀行のATMダウン。
いろんな目に遭ってはいますが、被災地の方の苦労や悲しみに比べたら、
それはそれは小さなものばかり。
それなのに、いまだに揺れに怯え、車の鍵と携帯電話を常に首からぶら下げ、
アンちゃんはなちゃんとお義母さんをおいてどこへも行けず、
夜になったら、風の音にすらビクッ!としている自分が情けないです。
我が家のあたりでは、世間の人はみんなとっくに日常を取り戻し始めているというのに、
なかなかこれまでの日常に戻れないママです。
この記事を機に、少しでも日常を取り戻していきたいと思っています。
・・・・・
たくさんのコメント、ありがとうございました。
みなさんの言葉がとてて温かくて嬉しく思っています。
友人知人の無事が分かったみなさん、よかったですね。
被災されたみなさん。
一人じゃないです。
みんなで頑張りましょう。
みんな応援しています。
疲れた時は、その疲れた手を誰かに伸ばしてください。
必ず、誰かが、たくさんの人がその手を取ってくれるはずです。
疲れた時は、甘えましょう。